温泉は湧き出て3日で変化し、効能がなくなると言われています。つまり温泉において大切なことは、どれだけ源泉であるかということ。
当温泉は敷地内に源泉があり、ボイラーの使用や加水をしていない天然の温泉です。そうした理由から、多くの人々に古くから愛されております。
数日だけの温泉旅行が主流の時代では、本来の意味での湯治よりも、ちょっとした気分転換や日々のストレスからの開放という目的が多いのではないでしょうか。
本来の温泉の力は、昔から云われる「ひとまわり(7日間)」周期で現れてきます。理想の入浴法とは、1回の入浴を15分~20分、その間3~5分入浴と休憩を交互にとり、これを1日3~4回繰り返し入浴後は安静に規則正しい食事を取るように心がけます。
温泉の効果は「しげき」であり、ひとまわり周期で交感神経(心臓、血管系)と副交感神経(おもに消化器系)を本来の正常な状態に戻してくれるといわれます。また入浴するたびに筋肉痛や神経痛などの緩和の効果があります。
その昔、人々は関節や腰が痛くなると治療のひとつとして温泉を利用していました。 当旅館も営業開始当時は湯治(自炊)宿でしたが、やはり痛みを持ったお客様も治療目的で長期滞在されていました。
昭和初期の話ですが、当旅館の倉庫には数百本の杖が保管されていたそうです。その杖は痛みを抱えた滞在客が訪ねてきた際に持ってきたもので、当旅館に滞在し痛みもとれ、帰宅する際に置いていったものだそうです。
やはり温泉は長期利用することにより、精神及び体を正常で元気な状態に戻してくれる効果があるのです。また皮膚病にも効果があるとされ、皮膚病を持っていた西郷隆盛も噂を聞きつけ当温泉を利用しました。
交通が便利になった今、遠方からも数多くのお客様が来られ、温泉入浴、旅の宿としてご利用いただいています。
当館には日帰り利用ができる大浴場が男女別各1箇所、宿泊者専用の貸切湯「西郷どんの湯」、
離れご利用の方専用の「日新公の湯」とございます。
どのお湯も源泉かけ流し、加水なしの天然温泉となっております。
歴史上の人物も体を癒やした湯に浸かり、日々の疲れを癒やしてはいかがでしょうか。
古くから人々を癒やしてきた当館のお湯。今もなお地元の方や、遠方からいらしたお客様で日々賑わっております。
男女別各1箇所/ご利用時間/6:00~21:00
西郷隆盛も来遊したということから、石風呂を改装後「西郷どんの湯」と命名。宿泊者専用の貸し切り風呂としてご利用いただいております。
宿泊者専用1箇所/ご利用時間/16:00~21:00 ※朝はご利用できません。
離れ「日新公の館」にある、離れ利用者専用の内湯付き露天風呂「日新公の湯」。内湯と露天があり、広々とご利用いただけます。
※冬季の露天風呂は温泉量の都合や加熱をしない為、多少温度が下がる場合がございます。
離れ利用者専用1箇所/ご利用時間/16:00~翌10:00
泉質 | 硫黄泉(低張性・アルカリ性・高温泉)、8.9pH |
---|---|
泉温 | 摂氏 50.1度(気温28度) |
一般適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひ、うちみ、関節のこわばり、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進など |
泉質別適応症(浴用) | 慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病など |